モコモコした稲のお米香川県産 白井さんのハッピーヒル(無農薬)

はじめに
最近、在来米やそれに近い品種改良の少ないお米が見直されています。
今のお米のルーツとなった在来米達。
お米アレルギーやアトピーなどが軽減されたり、体調が良くなったような話しもお客様から実際に届いています。
「少し前の日本人はこんなお米を食べていたんだなー」と言う気持ちで食べて欲しいのです。
そして昔は今より精米技術も進んでいなかったでしょう。
このようなお米はその時のように分付きや玄米で食べる方がよりそのお米の魅力が増す事もあります。
在来米は同名異種、異種同名がたくさんあり、また同じ品種でも植える田んぼや生産者、地域、年によって味が変わります。
これはお米に限った事では無く、野菜や大豆にしても同じのようです。
在来種、固定種は今ではほとんど栽培されなくなりました。
消えゆく種。
そんな中でも僅かな生産者さんが栽培を続ける理由。
そこにスポットを当ててみました。
米屋として微力ながら「お米の世界を広げたい。」
そんな気持ちで販売を始めました。
ハッピーヒルって?
ハッピーヒル
少し変わったお米の名前。
自然農法の先駆者でもある福岡正信さんが作ったお米。
英語で 福 = ハッピー 岡 = ヒル
それでハッピーヒルと名付けられたお米なんです。
農薬を使わなくてもたくさん稲が実る変わった稲。 モコモコと盛り上がったように実ります。
福岡正信さんがビルマのお米と日本の在来米をかけ合わせて出来たハッピーヒル。
このハッピーヒルの稲を初めて見た時、初めて玄米を触った時の事は忘れる事はないと思います。
「他にはない生命力、お米の不思議な力」と言うものをしっかり感じた事。
数年前、このハッピーヒルを地元香川の農家さんが栽培していました。
次の収穫の時は分けてもらえる事に。
何度もその農家さんへ足を運び、稲の観察をさせてもらいました。
その秋に台風が直撃、稲が、田んぼが被害を受け収穫が出来なくなったのです。
その数年後、地元の新規就農の農家さんが栽培しましたが、技術も田んぼの土力も無く、
失敗に終わりました。
またその数年後、はくい自然栽培米を頂いている石川県の農家さんが栽培したものを分けて頂ける事に!
非常に美味しく、出来も良かったのですが、1回だけの栽培で終わる事となったのです。
このハッピーヒルと言うお米にはずっと何年もフラれ続けられたんです。
そして、当店にはぜかけ米を分けて頂いている白井智子さんがなんとハッピーヒルを栽培してくれました。
生産者 白井智子さん
白井さんは無農薬栽培を始めて10年目。
自家製EMぼかしを田んぼに入れ、天日干しでお米を作っています。
「小さな単位で良いから無農薬でお米や野菜を作りたい!」
女手で出来る事を一生懸命やる気持ちの強い農家さん。
「何か栽培して欲しいお米あれば作ります!」
いつもこんな声をかけてくれていたので、 「じゃ、ハッピーヒル作ってみましょう!」
こんな流れから栽培がスタートしました。
ハッピーヒル栽培スタート
稲は何も普通の稲と変わりありません。
最初の種は「固定種にこだわって自然な野菜を次世代のいのちに繋ぐ」野口タネ店さんから分けて頂きました。
ただ、稲の勢いと言うか、成長の元気さと言うものはものすごく感じれた苗。
田植え後もピンっ!と真っすぐに天に向かうような勢いで成長してますね。
田植えして暫くは白井さんが田んぼに入り除草をします。
無農薬栽培で1番大変なのが除草。
暑い中、田んぼに足は取られ、中腰作業が続く。これはやっている農さんでしか分からない大変な作業。
白井さんは稲に「今日も元気に育ってくれて有難う。」など稲に話しかけながら除草などをします。
言葉は魂が宿っていますからね。
近頃は毎年、毎年、異常気象と言われるほど気候の変化がすごいです。
白井さんは田植えをかなり遅めにしています。
またこのハッピーヒルはたくさんの実が付くのでしっかりと実らせる為、稲刈りもかなり遅らせます。
どこも稲刈りが終わっている中、11月に入ってからの稲刈り。
稲刈り前の田んぼをお邪魔してきましたよ。
稲穂が風に揺れていますが、とっても面白い揺られ方。
お米も黄金色に輝いてきましたね。
愛情一杯で育った変わったお米ハッピーヒル。
「やっぱりちょっと神秘的だね。」と白井さん。
稲刈りはもちろん参加してきました!
最初は少し手刈りでして後でバインダーで刈って行く予定でしたが、稲刈りって楽しいですね!
結局、全部手刈りしてしまいました。
刈った稲は紐でくくり天日干しにしていきます!
架けた稲は上からポンポンと叩くのがコツ。
しっかり架かりますからね!
手伝い初めて最初は嬉しくて楽しくて余裕じゃん!なんて思ってたけど、だんだんと腰やお尻が痛くなって。
稲刈りしたての稲って水分が多いからずっしりと重いんですよ。
稲を架けるって簡単に言えたり文字に出来るけど、実際は1架け1架けに魂がこもっているんですよ。
大切に1架け1架けしたお米は約2週間ほど天日と秋風でゆっくりゆっくり乾かします。
天日干しにするお米は急激な温度変化や水分の変化でお米そのものの組織を壊す事がないんです。
ずっとずっと昔からお米に生かされてきた私たち日本人。
ずっとずっと昔からしていたはぜかけを守りお米本来の味を今に残そうとしてくれている生産者 白井さん。
そんなお米が口に入るとどこか懐かしい味わいが口いっぱいに広がりそうです。
秋風とお天道様でゆっくり仕上げた自然のありがたみ
ハッピーヒルの特徴
ハッピーヒルの特徴は丸っこい小粒のお米。
粘りは控えめで味はあっさりしています。
在来米のかけ合わせなので自然とそんな味になります。
このハッピーヒルは白米で食べるお米じゃなくて、分づきか玄米で食べるのをお勧めします。
お米の持ち味がしっかり発揮されるのが分づきか玄米なのです!
もちろん白米でも十分に美味しい。
さっぱりしているので、喉越しがとっても良いですよ。
自然農法の先駆者 福岡正信さんが作ったお米 ハッピーヒル。
栽培しにくく、コシヒカリのようなもっちりした味はしないけど、今、ハッピーヒルのようなお米や在来米を食べる方が段々と増えてきているように思います。
また種を繋ぐ事、これは我々日本人にとってとっても大切な事ではないでしょうか。
はぜかけが終わり安堵の笑みが白井さんからこぼれました。
大切に抱かれたハッピーヒルの稲はきっと幸せなはずです。
お米の見た目も炊き上がりも普通のご飯と何ら変わりありませんよ。
玄米はこんな感じ。
丸みがあって綺麗な粒です。
5分づきでご飯を炊いてみました。
口当たりが良くとってもシンプルなご飯
自然農法の先駆者 福岡正信さんが残したお米は農薬を使わない生産者さんが自家用に栽培する程度で流通はほぼありません。
自然栽培やオーガニック、玄米食や在来種、種をのこす事を米屋なりに色々考えると、このハッピーヒルと言う福岡正信さんが残してくれたお米はきっと必要じゃないんだろか?
そんな感じがしてなりません。
わら一本の革命 総括編 粘土団子の旅 より
動画が上がっていましたのでご覧ください。
生産者 | 白井智子 |
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生産地 | 香川県さぬき市 |
銘柄 | ハッピーヒル |
産年 | 元年産 |
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